January 26, 2007

Translation










授業中に先生が言った一文によってすっかり集中力を失った私の頭の中。


Q1)
Fortune/ favors/ the/ prepared/ mind.
これがその問題の文。

直訳
福は/ 好む/ その/ 準備のできた/ 精神を。

う~ん格好いい文だと思ったのに訳すと台無し。要するに “幸福がやってくるのが明らかでないうちからチャンスを予想して準備を整えている者にこそ幸福はやってくる” という意味でしょうから、

“先見の明” あたりが相当することわざでしょう。笑っていても寝て待ってても来てくれそうな気配はしませんし。




一問だけではもの足りず、第二問いきます。
Q2)
絶好の/ チャンスは/ 最悪の/ タイミングで/ やってくる。
これは中学時代にテツに教えてもらって読んだ “マーフィーの法則” という本で見つけた文。

直訳
Perfect/ chance/ comes with/ the worst/ timing.

でも Perfect chance を再直訳すると “完璧な偶然” と言う意味でちょっとずれてしまいます。そもそも直訳と言いつつ和製英語のチャンスを chance としたのが間違い。 好機 機会 といった意味での
チャンスは opportunity.

次に
“やってくる” ですが、文法上 come で問題はないものの、come は一般的によく使われすぎてなんと言いますか、こう絶好のチャンス” が最悪の事態に、しかもひょっこりとすっトボケた顔してのこのこやってくる感じがでないんです。ここであがった候補たちは select, choose, wait, like, love, meet など。“絶好のチャンスは最悪のタイミングを待っている” という方向に持っていこうとしたんです。が、もっと適切な動詞がありました。それは fall。

Perfect/ oppotunity/ falls on/ the worst/ timing.

悪いタイミングでやって来るのではありません、最悪の” タイミングなのですから、より可能性が低いはずなのに… といった印象を受けます。それで通行人の上を通過した鳥が彼/女の頭にばっちりとフンをひっかける運の悪さという (私の勝手な) イメージを連想させる fall に決定しました。

そういえば “タイミング” も立派な和製英語でしたので moment に改め、

おまけにその運の悪さと滑稽さをより強調する為に、日本語の “ど真ん中” の “ど”、
“まっ最中” の “まっ”、“すっ転ぶ” の “すっ” にあたる right を取り入れて、the worst を言い換えます。

Perfest
/ oppotunity/ falls on/ right in the wrong / moment.

締めくくりに(ここがもっとも素晴らしい思いつきです)、ちょっと “絶好のチャンス” をヒトヒネリいきます。
“絶好のチャンス” は四字熟語で “千載一遇”。

やったぁ~ッ♪  
と、これをシメシメと
one-in-thousand に変換。“万が一” も考えましたが、なんだかネガティブな臭いがするのと、どうせ万を和訳しても10,000 (ten thousand) になってしまうので即却下。ということで、

One-in-thousand/ oppotunity/ falls on/ right in the wrong / moment.

とにやけていたところで授業が終わってしまいました。ワタシはいったいぬぁ~にをしていたのでしょう。




“絶好のチャンスは最悪のタイミングでやってくる” 
倉骨彰 訳

ちなみに原文を調べてみると
Opportunity always knocks at the least opportune moment. でした。

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