25 にして未だ 「三国志」 を読んでいません。
どの作者をとっても六巻 ~八巻組みの長編になってしまう 「三国志」 を後回しにしていたら いつまでたっても手が出ないぞ、と決起して先月小東京の Kinokuniya で陳舜臣の 「秘本三国志」 を買うも一巻めで挫折。簡潔すぎてのめりこめない。なぜ司馬遼太郎は 「三国志」 を残していってくれなかったんだろう。奇しくもその時一緒に買った他の文庫本の綴じ込み広告に ば~ん!と宮城谷昌光三国志が載っていた。ほくほくと買いにいったが置いていなかった。代わりに吉川英治三国志に遭遇。全八巻おとな買い~♪
その一緒に買った本というのが 「太陽の塔」。これは笑った。これは面白い。もてない男たちが集まって誇大妄想を膨らまし非生産的思索を撒き散らし、クリスマス一色の京都を無闇に奔走するお話。始めは 「仮面の告白」 やら 「地下室の手記」 やらの匂いがしたけれども、三島由紀夫やドストエフスキーが己の苦悩について大大大真面目に書き連ねているのに対し、森見登美彦はあくまで主人公に自身のあほさ加減を認識させている上にテーマが失恋なんだから、その救いようのなさといったらもう。リズムも語呂もいいし、比喩表現の的確さはDTまっちゃんレベル。いや~笑った。
そういえば mixi で古典文学のコミュニティーを閲覧していたら
“百人一首を百首覚えている人のコミュニティー”
なるものがでてきた。私参加資格あるじゃない♪ トピックに “一番好きな歌” というものもあって、覗いてみると
やっぱり ながめせしまに かな~。とか
かささぎの は昔から取り札です。といった書き込みが多かった。
これはこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関 です。
なんて、“百人一首を百首覚えている” が前提のコミュニティーでなんでわざわざまるまる書くの?としらけてしまう。わかる人にわかるというのが醍醐味なのに。香炉峰の雪いかならんと言われたら、先を争って御格子上げにいっただろうな。それこそ真名書き散らすしたり顔だ。人に異ならむと思ひ好んでるわけじゃない。えてしてそいういことを一文飛ばしで話せる相手がいることが楽しいからやってるだけなんだ。
日々の生活の中で絶対欠かせないと思っているもの。ミキサーとおっきなソファーと読書灯。寝しなに本が読めればひととおり満足です。毎月給料日に通っていた Kinokuniya。最近は隔週になりつつあります。
November 1, 2008
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9 comments:
古の奈良の都の八重桜・・・・・・
下の句どうぞ
ってべたすぎるか
>g2
リアルターイム!tsuji san~ I miss you. 専門の tsuji san いなくなっちゃって、大和言葉多少お留守になってます。スペース変換は現代文なので、いにしへ を いにしえ にした上で 古 にしてくれる tsuji san のセンスは貴重です (ノ_・、)
セミマル?
僕は坊主めくりしか・・・
soosh
> soosh
蝉丸さんです(笑) もう11月。真冬の Paris はいかがですか?風邪など気をつけてくださいな。
奇遇だね。葉子も最近読んだよ、太陽の塔。
> yoko
奇遇ではないよ。葉子の book review 結構参考にさせてもらってます。太陽の塔もそれで知りました。これからも update よろしく~。
i only understand 三国志 since i read it when i was in elementary school.. obviously i don't understand the rest.
>Ji
You read it in elementary? The story is darn LONG!! It has been going slow, but I'm trying now.
yeah - i had to read cause my mom made me to.... i read same story in two different version, cartoon one when i was little and written hard core one when i was little older.. it is super long but i like the stories cause they are really good analogies in human relationships.. good luck and enjoy!
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