March 8, 2008

Untitled

スカイと仲良く付き合っているなんてなんという我慢強くて心が広いガールフレンドなんだ、と共通の友人達は言う。

時間には (アメリカ人のスタンダードを考慮しても) 大抵遅れてやってくる、徹夜明けでもないのに三日も四日も風呂に入らない時もある、かと思うと数時間シャワーを浴び続けてしわしわにふやけた指で学校に現れる、全く同じ黒のTシャツを20枚くらい持っていて毎日同じ格好をしている、一念発起して他人を巻き込んでおいてすぐ飽きる、先生の真正面でよく熟睡している... だけならまだいいが、誰がどう見ても確実に夢を見ている、YouTube の最中は会話能力ゼロになるし、デスクトップは何年も前のファイルで埋め尽くされている。友達の間でスカイはすっかりネタにされている。彼自身は他人の言うことなどどこ吹く風、といった風体でノンシャランと生きているように見える。

身軽に生きている彼とは対照的に私は昔から先生にくってかかったり、キャプテンのくせに他の高校に練習に行ったり、留学序盤は日本人とも英語で話す態度を貫いたり... 基本的にガツガツの野心家で頑固だと思う。私でいる限りは好きなこと言って好きなことやって結構楽しく生きているんだけど、私自身と友達になれって言われたら私だって遠慮しておくと思う。

私は “面白い奴見つけたぞ” という気分で彼を観察しているだけだ。彼が行きあたりばったり繰り広げる滅茶苦茶な人生を近くで観ているだけだ。

のだめカンタービレ。のだめを飼って(?) いる千秋真一の気分だ。スカイがやることなすこと全てジョークだと思っている。観ていて飽きない。だから我慢強いとか心が広いとかいった話ではない。むしろ出会ってハヤ五年、しばしば自分の手に入れたいもののために夢中になりすぎて周りをぎょっとさせてしまう私を、好きなようにやらせておけばそのうち気が済むさっ、と その度に涼しい顔で放っておいてくれた彼の方がよっぽど心が広いと思う。

まぁまぁ男前だし、身長に不足はないし、賢いと思う。ついでに言うと、あの茶色くやわらかいくせ毛が好きだ。私程度の実力じゃ彼のことを振り回せないのがわかっている。というのに、万事飽きっぽい奴めがまだ私と付き合っている所を見るに、それなりに私のことも気に入ってくれているものと思う。

1 comment:

『Behold My Swarthy Face。』 said...

もう五年間か。大したもんやな!